
【スタバ探訪】京都市役所店 ─ ててまちの三面採光カウンター
京都市役所の建物に新しくスタバが入ったと聞いたとき、最初は意外でした。実際に訪れてみると、地下街から階段を上がった先で、商店街と広場と市役所が一つのカウンターから眺められる、京都の日常の動線にすっと組み込まれた店舗になっていました。

この記事のポイント
- 2026年4月28日オープン。京都市役所「ててまち」5店舗の1つで、西庁舎1階に出店
- 地下鉄「京都市役所前駅」直結の地下街Zestから上がってすぐの動線。雨でも濡れずにたどり着ける
- 三面採光のカウンターがこの店の主役。寺町通商店街と市役所広場の景色を一つの席から眺められ、みやこ杣木を使ったカウンターには地元木材の温度が残ります
「ててまち」のスタバとして
京都市役所の本庁舎・西庁舎は、寺町通沿いに長く伸びる建物です。その1階を「人と人、町と町が手と手(テテ)をつないでいく」場所にする、というコンセプトで生まれたのが「ててまち」という食物販区画。スターバックス 京都市役所店は、そのててまち5店舗のひとつとして2026年4月28日にオープンしました。
ててまちの構成は、まるき製パン所、京のお肉処弘、京都カレー製作所カリル、十割蕎麦専門店10そば/26ダイニング、そしてスターバックス。京都の地元で長く愛されてきたお店と並んで、コーヒーチェーンとしてはスタバが入っている形です。市役所側の方針として「商店街の連続性確保」「市役所にふさわしい店舗誘致」「市民の市庁舎への親しみ醸成」が掲げられていて、寺町通商店街の流れを切らずに人を迎える、という考え方になっているのが面白いところです。
店舗情報
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 店舗名 | スターバックス コーヒー 京都市役所店 |
| 所在地 | 京都府京都市中京区寺町通御池上ル上本能寺前町488 京都市役所 西庁舎1階 |
| オープン | 2026年4月28日 |
| 営業時間 | 7:00〜22:00 |
| 最寄駅 | 京都市役所前駅 3番口 徒歩7分(地下街Zest御池経由なら徒歩約2〜3分) |
| Wi-Fi | あり(STARBUCKS Wi-Fi/docomo) |
| 電源 | なし(店員確認済み) |
| トイレ | 店内になし。市役所内の共用トイレ(西庁舎1階・本庁舎)を利用 |
訪問した日のこと
訪れたのは2026年5月1日(金)の朝9時前後。前日からの雨が続いていて、傘をさしての訪問でした。地下鉄東西線「京都市役所前駅」で降り、地下街のZest御池を通ってそのまま出口へ。階段を上がると、視界の正面にスタバの大きなガラス窓が現れます。

雨の朝でも傘を片手にすぐたどり着ける位置関係で、地下鉄から濡れずに移動できる動線になっています。京都市役所前駅は地上の3番口からだと徒歩7分の距離になるのですが、Zestを使えば実質2〜3分で店に入れる、というのが知っておくと得な使い方です。
店内に入ると、黒板に大きく「おこしやす」と書かれたウェルカムボードが迎えてくれました。

提灯が連なり、椿の花とコーヒーカップが描かれた黒板。「おこしやす」という京都の言葉でいきなり迎えられて入る入り口は、市役所の店舗としては意外な始まり方です。
店内の見どころ
三面採光のカウンター席
この店舗のいちばんの特徴は、三面採光のつくりです。寺町通商店街側、市役所広場側、その間の角の3方向にそれぞれ大きな窓が開いていて、店内のどこにいても外の光が入ってきます。

寺町通商店街側は、向かいに小さなパン屋さんや古い商店が並ぶ細い通り。窓の外を眺めていると、傘をさした人がゆっくり行き交うのが見えます。商店街の生活感と、スタバの店内の落ち着きが、一枚のガラス越しに重なる席です。
反対側の市役所広場側は、緑の植え込みと広場越しに本庁舎の堂々とした建物が望める眺め。こちらはカウンターと広めのテーブル席が並んでいます。

朝の時間帯は市役所の勤め人らしい人や、Zest経由で立ち寄る人が次々と入ってきて、コーヒーを片手に窓の外を眺めながら一日のはじまりを過ごすような気配が漂っていました。雨の音と、通り過ぎる人の傘がつくるリズムが、店内の落ち着きと合っていて、悪くない朝になります。
みやこ杣木を使ったカウンター
市役所広場側のカウンターは、みやこ杣木(みやこそまぎ)と呼ばれる京都市内産の木材を使用しています。

カウンターに立てかけられたロゴ入りの木のサインがその目印で、京都の山で育てられた木材を活用するブランドの印として置かれています。
カウンターの天板に手を置いてみると、節の表情が残った素朴な木目で、ニスでツルツルに仕上げた商業空間の木とは違う、生活道具に近い温度を感じます。スタバ全店共通のものではなく、この店舗のためにわざわざ選ばれているということが伝わるディテールでした。
カウンターと窓の間のディスプレイスペース
寺町側のカウンターには、もう一つ気の利いた特徴があります。カウンターと窓の間に少し奥行きのあるスペースが確保されていて、何も置かれていない余白がそのまま残されている構成。カウンターからすぐ外、ではなく、少し緩衝のある眺めになるので、視線が窓の外に直接ぶつからず、店内の落ち着きが保たれています。
席の幅も比較的余裕があり、ノートPCや書類、本を広げてゆっくり考えごとをするにはちょうどいいサイズ。電源はないものの、机の広さと採光の気持ちよさだけで滞在価値が高い席です。
過ごしやすさ
電源・Wi-Fi
店員さんに確認したところ、この店舗には電源席はありませんとのことでした。テーブル席・カウンター席ともに、PCを長時間充電しながら、というスタイルには向きません。Wi-Fiは STARBUCKS Wi-Fi と docomo の無線LANが使えるので、短時間の作業や調べものなら問題なく、本格的に作業をしたい場合はスタバの電源・Wi-Fi事情ガイドで紹介している電源完備の店舗と使い分けるのがよさそうです。
トイレは市役所のものを使う
トイレは店舗内に設けられていません。レジで一声かければ案内してもらえますが、お店を出て市役所のトイレを利用する形になります。筆者も実際に使いましたが、西庁舎1階と本庁舎の両方にあり、どちらも一般開放されていて使いやすい環境でした。お店からは少し歩くものの、市役所内なので迷うほどの距離ではありません。
テーブルの広さと座り心地
カウンター席は奥行きがゆったりしていて、マグカップ・ノート・PCを並べてもまだ余裕があります。椅子は背もたれのある木のスツールタイプで、1〜2時間ほどゆっくり過ごすにはちょうどよい座り心地。長時間粘るための椅子というよりは、朝のひと息や打ち合わせ前の30分〜1時間といったリズムで使うのが合いそうです。
市役所そのものも、寄り道として面白い
スタバ目当てで来ると気付かないかもしれませんが、京都市役所の本庁舎は屋上に出ることができます。古い時代の建築物がそのまま使われていて、歴史的な意匠が随所に残る、観光地に紛れていない京都の建物としても見応えがあります。コーヒーを買って屋上で飲む、という過ごし方も成立する立地です。
ててまちには、まるき製パン所、京のお肉処弘、京都カレー製作所カリル、十割蕎麦の10そば/26ダイニングといった京都の名店が並びます。スタバでコーヒーを飲んでから、お昼は別の店舗に流れて、また広場や屋上で休む。市役所をひとつの「町」として歩く感覚が、ててまちのコンセプト通りに体感できる場所になっています。
京都の他の個性派スタバとの位置付け
京都には個性の強いスタバが複数あって、それぞれ役割が違います。
| 店舗 | 役割 | 特徴 |
|---|---|---|
| 京都市役所店(本記事) | 街の動線に組み込まれた朝〜夕のスタバ | 三面採光、地下直結、みやこ杣木 |
| 京都BAL店 | アートに囲まれてゆっくり過ごす昼下がり | 約80点の現代アート、椅子全部違う |
| 京都円山公園 菊の渓店 | 公園の中の珈琲茶屋 | 日本家屋リノベ、御座の席、桜の名所 |
「今日はどんな時間を過ごしたいか」で店舗を選び分けると、京都のスタバ巡りはぐっと楽しくなります。市役所店は、京都の町に来て真っ先に予定を整える朝の一杯、あるいは1日の終わりに広場を眺めながら振り返る夕方、といった使い方が似合う店舗です。
こんな過ごし方におすすめ
- 朝の入り口として: 7:00オープン。地下鉄から濡れずに到着して、京都の1日を整える朝コーヒーに合います
- 本や手帳をひらく時間: カウンターが広く、視界に商店街と広場の動きがあるので、考えごとが進みます
- 市役所まわりの待ち合わせ: ててまちの他店舗と組み合わせれば、軽い食事+コーヒーが完結
- 京都散策のひと息: 寺町通の商店街歩きや、河原町方面に向かう途中の中継点として
逆に、長時間PC作業を中心にしたい人は、スタバの電源・Wi-Fi事情ガイドで紹介している電源完備店を選ぶ方が合うかもしれません。
アクセス
| 手段 | 詳細 |
|---|---|
| 地下鉄東西線 | 京都市役所前駅 直結(地下街Zest御池経由で徒歩約2〜3分) |
| 地下鉄東西線 | 京都市役所前駅 3番口から徒歩7分(地上ルート) |
| 地下鉄烏丸線 | 烏丸御池駅 1番口から徒歩13分 |
| 京阪本線 | 三条駅 12番口から徒歩12分 |
| バス | 京都市役所前バス停から徒歩1分 |
雨の日や荷物が多い日は、Zest御池からの地下動線が圧倒的に便利です。地上を歩きたい場合は、寺町通の商店街を北に上がっていくと、商店街の延長で自然にお店にたどり着けます。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 業態 | 市役所「ててまち」5店舗のひとつとして2026年4月28日オープン |
| 立地 | 京都市役所 西庁舎1階。Zest御池から階段を上がってすぐ |
| 特徴 | 三面採光のカウンター、みやこ杣木のテーブル、おこしやすボード |
| 設備 | Wi-Fiあり/電源は確認できず/トイレは市役所共用 |
| 営業 | 7:00〜22:00 |
| 似合う使い方 | 朝の一杯、寺町散策の途中、市役所まわりの待ち合わせ |
京都市役所店は、「スタバが京都の街の動線に入り込んだ」という言い方が似合う一軒だと感じました。商店街の連続性を切らないこと、市民が市庁舎に親しみを持つこと──ててまちの考え方が、お店のつくりとそのまま重なっていて、観光ではなく生活の側からスタバを眺める時間がつくれます。
京都の他のスタバや過ごし方の参考は、京都BAL店のレビュー、円山公園 菊の渓店のレビュー、スタバでの過ごし方完全ガイドもあわせてどうぞ。







